LEDビジョンには、LED素子の実装方式として「SMD」が採用されている製品があります。

SMDはLEDビジョンで広く用いられている方式の一つですが、具体的な仕組みや特徴、COBとの違いについては分かりにくい部分もあると思います。

そこで今回の記事では、LEDビジョンにおけるSMDの仕組みや特徴、メリット・注意点を解説します

目次

LEDビジョンにおけるSMDとは?

SMD(Surface Mount Device)とは、電子部品を基板の表面に直接実装する方式のことです。

LEDビジョンのSMDモジュールでは、光の三原色である「赤(R)・緑(G)・青(B)」の3つの発光チップを1つの小さな樹脂パッケージ内に納めています。

この1パッケージが「1ピクセル(ドット)」となり、基板上に並べることでフルカラーの映像表現を可能にしています。

なお、「SMD」という言葉自体は電子工作や照明分野でも使われる用語ですが、ディスプレイ業界では「素子がパッケージ化され、基板表面に露出した状態で並んでいる標準的なLEDビジョン構造」を指します。

SMD方式LEDビジョンのメリット

現在市販されているLEDビジョンでは、SMD方式が広く採用されています。長年にわたり広く採用されてきた背景には、以下のような理由があります。

導入コストを抑えやすい

SMD方式は、量産しやすく部材の流通量も多いことから、比較的コストを抑えやすいという大きなメリットがあります。

COBなどの方式と比べてもSMD方式は製品の選択肢が多く、予算に応じて仕様を選びやすい傾向があります。

そのため、大型のLEDビジョンを導入する場合でも、初期費用を抑えながら必要な性能を確保しやすくなるのも魅力の一つです。

豊富な製品ラインナップから選びやすい

SMD方式はLEDビジョンで長く採用されてきたことから、製品のラインナップが豊富にあります。

LED素子同士の間隔を示す「ピッチ」もさまざまな種類があり、屋外の大型ビジョンから近距離で見る屋内用の高精細なLEDビジョンまで、幅広い用途に対応できます。

設置場所の広さや視認距離、表示するコンテンツなどに合わせて、適したピッチや仕様を選びやすい点もSMD方式のメリットです。

色再現性に優れ、広い角度から見やすい

SMD方式では、3色の光を近い位置から発光させることで自然な色合いを表現しやすく、映像や画像を鮮やかに表示できます。

また、SMD方式のLEDビジョンは広い視野角に対応した製品も多く、正面だけでなく斜め方向からでも画面を確認しやすくなります。

ただし、実際の視野角や見え方はLED素子の仕様や製品の設計などによって異なるため注意しましょう。

SMD方式のデメリット・注意点

さまざまなメリットがあるSMD方式ですが、構造上、取り扱いや設置環境に注意したい部分もあります。導入前には、以下の2点を確認しておきましょう。

強い衝撃には注意が必要

SMD方式では、LED素子を基板上に実装しています。そのため、設営時や運搬時などに強い衝撃が加わると、LED素子や実装部分が破損する可能性があります。

さらに、LED素子の一部が故障すると画面上の一部が点灯しなくなる、「ドット抜け」につながることもあります。

特に人や物が接触する可能性がある場所では、設置方法や保護構造などを確認しておくことが大切です。

屋外で使用する場合は防水・防塵性能を確認する

屋外にLEDビジョンを設置する場合は、雨や湿気、砂ぼこりなどへの対策が必要です。

SMD方式だから屋外で使用できないわけではありませんが、LEDビジョン本体の防水・防塵性能を確認しておくことが必須となります。

屋外向けのSMD方式のLEDビジョンも多くありますので、製品選びの際はIP規格などを確認し、設置場所の環境に適した仕様を選びましょう。

まとめ

SMDは、LED素子を基板の表面に実装する方式で、現在のLEDビジョンで広く採用されています。

比較的コストを抑えやすく製品ラインナップも豊富なため、設置場所や視認距離に合わせて仕様を選びやすいというメリットがあります。

ただし、LEDビジョンを選ぶ際は、SMDかどうかだけで判断するのではなくピッチや視認距離、設置場所、用途に適した製品を検討することが大切です。

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