「LEDビジョンって、実際いくらぐらいするの?」 「月々の電気代はどれくらいかかるもの?」
こんな質問を受けることが最近増えてきました。確かに、LEDビジョンは一般的な看板と比べると初期投資が大きいので、気になりますよね。
私は10年以上LEDビジョンの販売・施工に携わってきましたが、お客様との打ち合わせでも「価格」は必ず話題になります。でも意外と、具体的な金額や内訳を公開している会社って少ないんです。
そこで今回は、実際の施工例をもとに、LEDビジョンの導入にかかる費用と、その後の維持コストについて、できる限り具体的な数字とともに解説していきます。
LEDビジョンの導入費用の相場は?実例ベースの目安表
まず結論から言うと、LEDビジョンの価格はピンからキリまであります。大きさ(サイズ)はもちろん、ピッチ数(LEDの密度)や設置場所(屋内か屋外か)によって大きく変わってきます。
私たちが過去2年間で手掛けた施工例に基づく、おおよその価格帯をご紹介します:
設置タイプ | サイズ例 | ピッチ数 | 主な用途 | 実際の価格帯(税別) |
小型(屋内) | 幅1.5m×高さ1m | P2.5 | 飲食店メニュー・美容室の案内 | 75万~115万円 |
中型(屋内) | 幅3m×高さ2m | P2.5~P3.91 | ライブハウス・クラブ | 185万~290万円 |
大型(屋外) | 幅5m×高さ3m | P6.0~P8.0 | 商業施設外壁・ビル壁面 | 320万~580万円 |
「えっ、思ったより高い!」と感じる方もいるかもしれません。でも、先月ある飲食店のオーナーさんが教えてくれた言葉が印象的でした。
「紙のメニューを毎回印刷し直すコストを考えたら、5年で元が取れる計算になったよ。それに客の反応が全然違う」
確かに長期的な視点で見ると、投資対効果は十分あると思います。
見積書の内訳はこうなってる!知っておきたい費用項目
では、なぜLEDビジョンにはこれだけの費用がかかるのでしょうか?実際の見積書にはどんな項目が含まれているのか、知っておくと安心です。
以下は、先日納品した「幅3m×高さ2m、P3.91、屋内用」のLEDビジョンの内訳例です:
費用項目 | 内容の詳細 | 実際の金額例(税別) |
本体パネル代 | LEDモジュール16枚、制御カード、受信カード | 約140万円 |
映像送信機器 | 専用メディアプレイヤー、ケーブル類 | 約15万円 |
設置工事費 | 壁面補強、フレーム設置、配線工事、調整 | 約35万円 |
初期コンテンツ制作 | オープニング映像、メニュー画像10種 | 約12万円 |
運搬・諸経費 | 配送料、現場管理費、保険料など | 約8万円 |
合計 | 約210万円 |
「工事費の内訳がよくわからない」とよく言われますが、実は設置場所の壁面補強や電源工事が必要なケースも多いんです。先日も築30年のビルに設置した際、壁の耐久性を確認するために専門の業者を呼んだこともありました。
また、スマートな演出にはやはりコンテンツにもこだわりたいところ。ある美容室では、オーナー自らがスマホで撮った写真をそのまま使ったところ、「なんか安っぽく見える」と後悔されていました。プロのデザイナーに依頼すると、見違えるような仕上がりになるんですよ。
意外と気になる維持コスト…電気代はどれくらい?
「導入後の維持費も気になる…」というのも当然の疑問です。LEDビジョンを設置した後にかかる主なコストを、実際のお客様の声とともにご紹介します。
1. 電気代
これが一番よく聞かれる質問です。結論から言うと、サイズや明るさ設定、1日の稼働時間によって大きく変わります。
例えば、大阪の繁華街にある飲食店(幅3m×高さ2m、屋内用P3.91)の場合:
- 平均消費電力:約1.2kW/時
- 1日12時間稼働、月30日営業
- 電気料金単価:25円/kWh
計算すると、月額約10,800円の電気代になります。
ただし、同じお店でも、輝度を70%に下げて使用したり、営業時間外は自動でOFFにする設定にしたりすることで、実際には月額6,000~7,000円程度に抑えられているそうです。
2. メンテナンス費用
LEDは長寿命(5万~10万時間)とはいえ、やはり経年劣化はします。実際に5年以上使われているお客様からは、以下のような声が聞かれます:
- 「3年目くらいから一部のLEDが点かなくなってきた」
- 「急に映像が乱れることがあり、制御部分の交換が必要だった」
こういった修理・メンテナンス費用は、規模にもよりますが年間5万円~15万円程度見ておくと安心です。
弊社では定期点検プランを契約いただくと修理費用が割引になる仕組みを導入していますが、そういったアフターサービスの有無もチェックポイントですね。
3. コンテンツ更新費
意外と盲点になりがちなのが、表示内容を更新するコストです。
季節メニューを出す飲食店や、セール情報を出す小売店では、定期的にコンテンツを更新する必要があります。自社で簡単に更新できるシステムもありますが、プロのデザイナーに依頼すると1回あたり3万円~10万円程度のコストがかかります。
あるアパレルショップでは、「思ったより更新費用がかかるので、更新頻度を月1回に減らした」とおっしゃっていました。導入前に、どのくらいの頻度で内容を変えたいかも検討しておくといいでしょう。
お金をかけずにコストダウンする3つの実践テクニック
LEDビジョンは確かに安い買い物ではありませんが、賢く導入すればコストを抑えることも可能です。実際のお客様が実践して効果のあった方法をご紹介します。
1. 日本の代理店より、メーカー直取引の業者を選ぶ
LEDビジョンは主に中国で製造されていますが、日系メーカーや大手代理店を通すと、どうしても中間マージンが発生します。先日、あるホテルのロビーにLEDビジョンを設置したケースでは、有名日系メーカーの見積もりと、私たちのようなメーカー直取引の業者との差が約80万円もありました。もちろん品質は同等です。
2. 用途に合った「ちょうどいい」スペックを選ぶ
「とにかく最高画質!」と思って高精細・高輝度モデルを選ぶと、必要以上のコストがかかることも。
例えば、屋外の看板で遠くから見る場合、P10(ピッチ数10mm)でも十分きれいに見えます。P6やP4にすると価格は倍近く上がることも。
先月、大阪の飲食店では当初P2.5を希望されていましたが、設置場所と視聴距離を考慮して、P3.91を提案しました。結果、約40万円のコストダウンに成功し、お客様にも十分満足いただけました。
3. 意外と使える!補助金・助成金を探す
「そんなの対象になるの?」と思われるかもしれませんが、実は意外と使えるのが各種補助金制度です。
最近だと、以下のような補助金でLEDビジョンの導入費用の一部が賄えたケースがありました:
- 小規模事業者持続化補助金(上限50万円)
- IT導入補助金(デジタルサイネージ部門)
- 地元商店街の活性化助成金
実際、大阪市内のある商店街では、インバウンド対応のための多言語表示LEDビジョンを、補助金を活用して約半額の負担で導入されました。
もちろん、申請には手間がかかりますし、タイミングも限られます。しかし、チャレンジする価値は十分あると思います。
導入事例:価格以上の価値を実感されたお客様の声
最後に、実際にLEDビジョンを導入されたお客様の声をご紹介します。
飲食店Aさん(大阪・北新地)
「初期費用は確かに高かったけど、店の前を通る人の立ち止まり率が3倍になった。投資回収は想像以上に早かった」
アパレルショップBさん(心斎橋)
「紙のポスターやPOPを毎月作り変えるコストを考えると、3年で元が取れる計算になった。何より、雨の日でもクリアに見えるのが良い」
イベント会社Cさん(大阪市内)
「レンタルを繰り返すより、思い切って購入して正解だった。持ち運び可能なタイプを選んだことで、様々な会場で使い回せている」
まとめ:LEDビジョン導入は"投資"と考えよう
今回は、LEDビジョンの導入費用と維持コストについて、できるだけ具体的な数字とともにご紹介してきました。
確かに初期費用は安くはありませんが、多くのお客様が口を揃えて言うのは「思った以上に効果があった」ということ。特に:
- 通行人の注目度・立ち止まり率の向上
- 店舗の高級感・先進性のアピール
- 紙媒体と比べた長期的なコスト削減
- 天候に左右されない宣伝効果
こういった目に見えない価値も含めて考えると、LEDビジョンは単なる「出費」ではなく、ビジネスを成長させるための「投資」と言えるでしょう。
私たちONE LICHT(ワンリヒト)では、お客様の予算や目的に合わせた最適なLEDビジョンのご提案から、設置工事、そしてアフターフォローまで一貫してサポートしています。
「この予算でどんなことができるの?」「メンテナンスはどうすればいい?」など、どんな些細な疑問でもお気軽にご相談ください。お見積りやご相談は完全無料です。