LEDビジョンを調べていると、必ず出てくる「P2.5」とか「P3.9」という表記。最初は私も「これって何の数字?」と首をかしげていました。
実は、この数字がLEDビジョンの見た目や値段を決める、めちゃくちゃ重要な要素だったんです。今回は、実際に何台かのLEDビジョンを設置してきた経験から、このピッチ数について分かりやすくお話しします。
そもそもピッチ数って何なの?
簡単に言うと、LEDのつぶつぶ(素子)がどれくらい離れているかを表す数字です。P2.5なら2.5mm間隔、P3.9なら3.9mm間隔という意味です。
私が最初に扱ったのはP3.9のモデルでしたが、近くで見ると確かにドット感が目立ちました。でも少し離れると、とても綺麗な映像になります。
主要なピッチサイズの特徴:
- P1.8 → とにかく細かい!近くで見てもドットが分からない
- P2.5 → 室内使用で一番人気。コスパも良い感じ
- P3.9 → 屋外でよく使われる。雨にも強い
- P6.0 → 大きな看板向け。遠くからでもバッチリ見える
実際どのくらい見え方が違うの?
去年、お客さんの店舗で3種類のピッチを比較する機会がありました。同じ動画を流してみると、違いは歴然です。
至近距離(1-2m)で見た場合:
- P1.8は人の顔の表情まではっきり
- P2.5でも十分綺麗だけど、よく見るとちょっとドット感あり
- P3.9は明らかにザラザラした感じ
中距離(3-5m)で見た場合:
- どれも綺麗に見える
- P3.9でも全然問題なし
つまり、「どのくらい離れて見るか」で選ぶピッチが変わってくるということになります。
用途別の選び方(私の経験談)
店舗の中で使う場合
美容院やアパレルショップなど、お客さんが近くで見る場所にはP1.8かP2.5がおすすめ。特にP2.5は価格と性能のバランスが良くて、「とりあえずこれにしておけば間違いない」というモデルです。
実際、知り合いの飲食店ではP2.5を導入して、料理の映像がとても美味しそうに映るようになったと喜んでいました。
屋外の看板として使う場合
道路沿いの看板や建物の外壁なら、P3.9以上で十分。むしろP1.8だと細かすぎて、遠くからだと違いが分からないこともあります。
大阪の心斎橋で見かけるビル壁面の広告は、ほとんどがP3.9からP6.0くらい。あの距離なら、そのくらいが一番効果的なんでしょうね。
透明LEDの場合
窓ガラスに設置する透明タイプは、P5.2前後が主流です。これより細かくすると透明度が下がってしまいます。
気になる価格の話
正直に言うと、ピッチが細かくなるほど値段は跳ね上がります。私が最近見積もりを取った時の相場は:
- P1.8:1㎡あたり30万円前後
- P2.5:1㎡あたり20万円前後
- P3.9:1㎡あたり15万円前後
- P6.0:1㎡あたり10万円前後
ただし、メーカーや時期によってかなり差があるので、あくまで目安として考えてください。
実際の導入事例をいくつか
ナイトクラブのステージ背景(P1.875使用) ダンサーの細かい動きに合わせた映像演出が可能になり、お客さんからの評判がかなり良くなったそうです。近距離で見ることが多い場所なので、高精細なモデルを選んで正解でした。
梅田の飲食店(P2.5使用) 店頭の縦型ビジョンで料理の動画を流したところ、明らかに足を止める人が増えたとのこと。湯気の表現や食材の質感がリアルに映るのが効果的だったみたいです。
心斎橋のビル看板(P3.91使用) 通りを歩く人や車からの視認性が抜群で、広告効果がかなり上がったそうです。昼間の明るさでもしっかり見えるのが屋外用の強みです。
結局どれを選べばいいの?
迷った時は、この3つのポイントで考えてみてください:
- 誰が見るのか? (近くにいる人 vs 遠くにいる人)
- どこに設置するのか? (屋内 vs 屋外)
- 予算はどのくらい? (高精細 vs コスト重視)
私の経験では、屋内なら迷わずP2.5、屋外ならP3.9を選んでおけば、まず失敗することはありません。
もし具体的に相談したいことがあれば、ONE LICHTでは無料で現地調査や提案をしています。実際に現場を見ながら相談できるので、机上の理論だけでは分からない部分もクリアになりますよ。
設置環境や用途に合わせて、最適なピッチ数を一緒に考えましょう。LEDビジョン選びは最初が肝心なので、分からないことがあれば気軽に相談してくださいね。