店舗や会社、イベントへの集客に活用される看板ですが、「近くを歩く人」と「遠くにいる人」のどちらにアピールしたいのかによって、気を付けるべきポイントが変わります。

そこで今回の記事では、「遠くにいる人」に向けた看板作成のポイントを紹介します。

遠くから目立つ看板の設置を考えている方は、ぜひチェックしてみてください。

目次

遠くからでも目立つ看板を作成する4つのポイント!

遠くからでも目立つ看板は、近くの通行人に向けた看板よりも大きく、存在感のあるデザインにする必要があります。

そこで、おさえておきたい4つのポイントについて、以下で詳しく紹介していきます。

①すぐに理解できるデザインにする

1つ目のポイントは、すぐに理解できるデザインを心がけることです。

歩行者や車の中にいる人、バスに乗っている人など、遠くにいる人に「何の看板なのか」を瞬時に理解してもらうためには、誰が見ても理解できるデザインでなければなりません。

人の目は常に色々なものを見ていますが、1ヶ所に留まり看板を見た場合、文字を理解するまでの時間は0.3秒前後といわれています。

この時間で認識できるのは日本語で15文字前後となり、この文字数内で伝えたい情報に絞ると伝わりやすくなります。

(参考:判読時間と文字の大きさ

②ターゲットごとに看板の種類やサイズを変える

2つ目のポイントは、ターゲットごとに看板の種類やサイズを変えることです。

歩行者なのか車に乗っている人なのかなど、ターゲットによって選ぶべき看板の種類やサイズは大きく異なります。

もちろん歩道よりも車道から見るほうが遠くなり、大きな看板が必要になります。一方で、歩道を歩いている通行人をターゲットにするのであれば、あまりにも大きな看板は逆効果です。

このように、まずは誰に向けた看板なのかを明確にして、種類やサイズを検討してみましょう。

③色の組み合わせは何を重視するかで決める

3つ目は、色の組み合わせの決め方です。看板に使用する色は、「視認性」「誘目性」「可読性」のどれを重視するかで考えるとよいでしょう。

それぞれの目的の違いは次のとおりです。

  • 視認性:瞬時に理解してほしいとき
  • 誘目性:注目させたいとき
  • 可読性:文字を読んで欲しいとき

また、目的別の配色例を以下の表にまとめましたので、参考にしてみてください。

目的配色例
視認性赤×白黒×黄色濃い青×黄色濃い青×オレンジ
誘目性赤×白赤×黄色黒×黄色緑×白
可読性白×黒黄色×黒濃い青×黄色濃い青×オレンジ深緑×白

基本的に、背景と文字はコントラストが大きいほど読みやすくなりますが、彩度や明度によって効果が変わります。

色の組み合わせをたくさん試してみて、どのような配色が店舗やブランドイメージにあっているかを考えてみましょう。

④看板の設置方向に気を付ける

4つ目は、看板の設置方向に気を付けることです。

看板を設置する際、遠くからでも目立つようにするには「進行方向に対して垂直」に設置すると認識されやすくなります。

というのも、歩行者や車に乗っている人は、基本的に進行方向を見ながら歩いているため、左右の建物よりも、建物から90度垂直に設置された”前方方向”にある看板のほうが目に入りやすいからです。

なお、看板の設置には自治体が定めるルールや法令を守る必要がありますので、事前に設置場所の自治体のルールを確認しておきましょう。

まとめ

遠くからでも目立つ看板を設置できれば、より多くの人に認識され、店舗やサービスを利用してもらいやすくなります。

また、基本的に看板は一度設置すると長期間取り替えることはありません。そこで、失敗しないように看板に関するプロに相談しながら設置するのがおすすめです。

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