IT技術の発達がめざましいなか、最新技術を搭載したデジタルサイネージが登場しています。
従来のデジタルサイネージは「画像や動画を配信する」という形式で、発信側が届けたい情報を表示するのが基本でした。
しかし、インタラクティブサイネージは、さらに一歩踏み込んだデジタルサイネージで、ただ配信するだけのツールではありません。
では、インタラクティブサイネージとは一体どのようなもので、何ができるのでしょうか?
本記事ではインタラクティブサイネージについて、詳しく紹介していきます。
目次
インタラクティブサイネージとは?
インタラクティブサイネージを一言でいうと、「コミュニケーション型のデジタルサイネージ」となります。
そもそも「インタラクティブ(interactive)」とは、相互の・双方向のという意味の英語で、そのままデジタルサイネージと組み合わせて「インタラクティブサイネージ」という名称が付けられています。
インタラクティブサイネージでできることには、
- 視聴者の性別や年齢層、表情にあわせたコンテンツの配信
- 動きにあわせて画像・映像が変化
- 認識したモノに応じた画像や動画の再生
などがあり、目的に応じた機能を搭載することになります。
これまで話題になったインタラクティブサイネージの例では、アパレルショップでのコーディネートの紹介機能が挙げられます。
こちらの例では、顧客が手に持っている商品をサイネージ前に掲げると、おすすめのコーディネートを表示できるというもの。
さらに、在庫状況を確認できたり、他の人のレニューを見る機能もあります。
どのようなアイテムと相性がよいかを提案・画像で提示することで、購買意欲を向上させるとともに、利便性を高められるのが大きな特徴です。
なお、インタラクティブサイネージには以下のような機能があります。
- AI認証
- AR機能
- 音声認識
- タッチパネル
- センサー感知
- SNS連携
目的・用途によって必要な機能が変わるため、なぜインタラクティブサイネージを導入するのかを明確にしておくことが大切です。
インタラクティブサイネージを導入するメリットとは?
インタラクティブサイネージを導入するメリットとして挙げられるのが、以下の2点です。
広告の宣伝力を高められる
インタラクティブサイネージは、視聴者一人ひとりにあわせたコンテンツを提供できるため、よりターゲットを絞った広告配信が可能になります。
一般的なデジタルサイネージでは、視聴者によって自動的にコンテンツを変更することはできませんが、インタラクティブサイネージであれば、視聴者にフィットした広告を配信できます。
顧客とコミュニケーションがとれる
自動認識システムやタッチパネル式のインタラクティブサイネージを導入することで、スタッフ不在でも顧客とコミュニケーションをとることが可能になります。
顧客自身で疑問を解決できるようになれば、スタッフの人数を減らして人件費の削減につなげることもできるでしょう。
インタラクティブな要素を取り入れることで、これまで難しかったニーズへの対応が可能になるケースもあり、さらなる顧客満足度の向上にも期待できます。
まとめ
最新技術が搭載されたインタラクティブサイネージは、商業施設や公共交通機関のほかにエンターテイメントの世界でも活用されています。
双方向のコミュニケーションが取れることで、これまでにない体験を提供でき、顧客の興味関心を引きつけることも可能になります。
なお、インタラクティブサイネージを導入するのであれば、設置場所に適切なディスプレイの選定、機能選びなど、専門的な知識が求められることも多くあります。
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