近年では、店舗やビルの壁などに設置している看板の『多言語化』に取り組んでいる事業者も増えてきました。

外国人観光客に向けた看板の多言語化はメリットもある反面、デメリットとなる部分もあり、導入前にしっかり検討しておきたいものです。

そこでこの記事では、看板を多言語化するメリットとデメリットを詳しく解説します。多言語化に対応した看板の活用例も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

目次

看板を多言語化するメリット

看板を多言語化する大きなメリットとなるのが、「外国人観光客が自分自身で情報を取得し、気になるお店やサービスを見つけやすくなる」という点です。

日本語しか記載されていない看板は外国人観光客が理解できず、機会損失に繋がりやすくなります。

しかし、看板を多言語化することにより店舗やサービスを利用する外国人観光客が増えれば、日本人以外もターゲット(顧客)となり売上アップにも期待できるでしょう。

また、看板を多言語化することで外国人観光客が自ら情報を取得できれば、従業員が対応する機会を減らすことに繋がり、業務負担の軽減や人件費削減も実現可能です。

看板を多言語化するデメリット

一方で、看板を多言語化するとなれば、日本語から翻訳した「多言語コンテンツ」を作る必要があります。

インターネットにある自動翻訳機能を使うこともできますが、不自然な文法になることもあり、各言語に精通した人の目によるチェックは欠かせません。

また、音声を入れる場合は各言語を話せるナレーションが必要になるなど、コンテンツ作成の工数が増えるほどコストも膨らみます。

さらに、言語の切り替えを可能にするタッチパネルタイプのサイネージを導入するなど、設備を整えるコストや手間がかかる点はデメリットとなります。

多言語化に対応した看板の活用例

では、多言語化に対応した看板は、どのような場面で活用されているのでしょうか?

ここでは、多言語化に対応した看板の活用例を紹介します。

【観光案内所】

観光案内所は、多くの観光客に利用される施設のため、すでに多言語化に対応した看板が設置されていることも多くあります。

サイネージディスプレイに歓迎の言葉やおすすめスポット、人気の場所などを配信することで、外国人観光客がより便利に観光できるようになります。

【ホテル】

外国人観光客の宿泊が多いホテルであれば、ホテルの入り口横やフロント、エレベーター横などに多言語化に対応したサイネージを設置するのもよいでしょう。

ホテルの案内情報や利用情報のほかにも、周辺地域の情報、人気の観光スポットなど、さまざまなコンテンツを配信できます。

とくに英語が得意な従業員が少ないホテルでは、外国人観光客から聞かれやすい質問や必ず伝えたいことを看板に表示しておくことで、「こちらをご覧ください」と案内するだけで良くなります。

まとめ

外国人観光客が多い地域では、さまざまなインバウンド対策を実施していると思います。

海外からの観光客の増加は経済の活発化につながる一方で、「言葉がわからない」ことによるトラブルにもつながりやすくなります。

看板の多言語化にはコストがかかりますが、外国人観光客を顧客にして売上アップを目指せるという大きなメリットもあり、コストとのバランスをみながら導入を検討してみてください。

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