LED技術の進化によって登場した「COB」。同じLEDの一種ではありますが、流通量の多いSMD方式とは構造や特性が大きく異なります。
そこで今回の記事では、COBの基本構造からSMDとの違い、注意点について紹介します。

目次

COB LEDとは?

COB LEDとは、「Chip on Board」の略称で、LEDチップを基板上に直接実装する方式のLEDを指します。

従来のようにチップを個別にパッケージ化せず、複数のLEDチップを一体化して配置しているのが大きな特徴です。

構造

SMD LEDは、LEDチップを一つひとつパッケージ化して基板に実装します。

一方、COB LEDは基板の上にLEDチップを直接多数配置し、その上から樹脂で覆う構造となっています。

見た目の特徴

COB LEDは、一つの面として光る「面発光」としての見え方になります。

そのため、粒状感が少なく映像や文字が滑らかに表示され、近距離で見たときの視認性に優れています。

COB LEDとSMD LEDの違い

次に、COB LEDとSMD LEDの違いについて解説します。以下の表にそれぞれの特徴をまとめました。

比較項目SMD LEDCOB LED
構造LEDチップをパッケージ化して基板に張り付けLEDチップを基板に直接張り付け
発光の仕方粒状に光る(点発光)面全体で光る(面発光)
耐久性衝撃に弱く、素子が取れやすい樹脂で保護されており、衝撃や湿気に強い
放熱性熱がこもりやすい放熱性が高い
主な用途一般的な看板・大型LEDビジョン高精細LEDビジョン、撮影用ライトなど

SMDと比べると、COBには衝撃や湿気に強く放熱性が高いなどのメリットがあることがわかります。
とはいえ、COBが必ずしも良いわけではないため、それぞれの特徴を踏まえたうえで、適切に選ぶことが大切です。

COB LEDを導入するメリット

次に、COB LEDを導入するメリットをみていきましょう。

表面が滑らかで高精細な表示が可能

COB LEDは、LEDチップが樹脂でコーティングされた構造のため、表面が滑らかで均一です。
また、SMD方式では不可能な1mm以下の細かなピクセルピッチにも対応可能で、画面を高精細に表示できるのも大きなメリット。
近距離で見ても粒状感が出にくく、液晶ディスプレイに近い自然な見た目を実現できる点は、COB LEDならではの特徴といえるでしょう。

近くで見ても目が疲れにくい

COB LEDでは、表示画面が滑らかであることから、画面のギラつきやムラが抑えられ、至近距離で見た場合でも目への負担が軽減されます。
また、COB LEDの面発光は、SMDの点発光に比べてグレア(眩しさ)が少ない点もメリットです。
光がやわらかく拡散されることで刺激が抑えられ、広い視野角でも自然で見やすくなります。

消費電力を抑えやすい

COB LEDは構造上のロスが少なく、効率よく光を出せる点もメリットの一つです。
そのため省エネにつながりやすく、長時間点灯するLEDビジョンでは電気代の削減にも役立ちます。
ランニングコストを意識する店舗や施設にとっても、導入しやすい方式といえるでしょう。

COB LEDのデメリットと注意点

COB LEDのデメリットとして挙げられるのが、以下の2点です。

  • 製造コストが高い
  • メーカーによって品質差が出やすい

COB LEDは、LEDチップを基板に直接実装し、樹脂で保護するという構造上、製造工程が複雑になります。
なおかつ現時点では流通量がまだ多くなく、従来のSMD方式と比べて初期導入費用が高くなる傾向があります。
また、広い面を一律に光らせるため、高い技術力を持つメーカーでないと色ムラが出ることがあります。
そのため、COB LEDを導入する際は価格だけで判断せず、実績や品質管理体制を確認することをおすすめします。

まとめ

COB LEDは、高精細で滑らかな表示と高い耐久性を実現したLED方式です。
従来主流のSMD LEDと比べると、近距離での視認性や目へのやさしさ、省エネ性能に優れるのが大きな特徴です。

導入時にはコストやメーカーごとの品質差などに注意し、用途や設置環境に合わせて適切な製品を選びましょう。
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