LEDビジョンは、明るく迫力のある映像を映し出せるのが魅力です。

しかし、運用していくなかで「色が偏って見える」「本来の映像と違う」と感じたことはありませんか?

それは「カラーバランス」が正しく調整されていないことが原因かもしれません。

この記事では、LEDビジョンのカラーバランスの基本から、効果的な調整方法を解説します。

目次

カラーバランスとは?

そもそもカラーバランスとは、RGB(赤・緑・青)の光の割合を最適化して、自然な色合いを再現することを指します。

LEDビジョンは液晶ディスプレイのようなバックライト方式ではなく、発光素子そのものが光を放つため、RGBの出力バランスが映像全体の印象を大きく左右します。

特に重要なのが、白が白く見える状態である「グレーバランス」と呼ばれるものです。

白の見え方が偏っていると、映像全体の色味がずれて見えてしまいます。

濃淡を滑らかに表現するためにも、まずはグレーバランスの基準を整えることが重要な要素となります。

カラーバランスが崩れる主な原因

カラーバランスの乱れには、いくつかの原因があります。まず挙げられるのがLEDモジュールの経年劣化です。

特に青や緑のLEDは時間の経過とともに輝度が低下しやすく、結果的に全体が赤みを帯びて見えることがあります。

また、複数のパネルで構成されたLEDビジョンでは、それぞれの輝度や色温度のわずかな違いが目立ちやすく、パネル間で色むらが生じることがあります。

そのほか、コントロールソフトの設定ミスやケーブル不良、ハードウェアの故障などによっても色味が崩れる場合があります。

このような要因が重なると全体のカラーバランスが大きく乱れてしまうこともあるため、定期的な点検が必要不可欠となります。

LEDビジョンのカラーバランス調整方法

ここからは、LEDビジョンのカラーバランス調整方法の主な3つの方法を紹介します。

キャリブレーションツールを使う

最も精度が高いのが、キャリブレーションツールの活用です。

RGBそれぞれの出力値をセンサーで計測し、専用ソフトウェアが自動的に補正を行います。

このキャリブレーションツールを使うことで、パネル間の色のばらつきを最小限に抑えることが可能になります。

手動で調整する

ソフトウェア上でRGB値やガンマ値を微調整する方法もあります。

この場合は、白映像を基準にして「青みに寄りすぎていないか」や「赤みが強くなっていないか」などを確認します。

また、グレースケールや肌の色など、自然な色再現ができているかも重要なチェックポイントです。

手動調整は細かい調整ができる反面、慣れが必要なため、設定変更時はバックアップを取っておくと安心です。

周囲環境に合わせる

設置場所や時間帯によって最適なカラーバランスは変化します。

屋外ディスプレイの場合、昼間は外光が強く映像が白っぽく見えるため、色温度をやや高め(寒色寄り)に設定すると自然です。

一方、夜間や屋内では暖色寄りにすることで、目に優しく落ち着いた印象になります。

このように、環境に応じて柔軟に設定を切り替えることが、常に見やすく美しい映像を配信するコツです。

まとめ

LEDビジョンのカラーバランスは、映像の見え方やブランドイメージに大きく影響します。

設置後ある程度の時間が経過しているLEDビジョンがあれば、RGBの調整を正しく行い、設置環境や用途に合わせて色味を最適化しましょう。

より正確にカラーバランスを調整したい場合や、プロのメンテナンスが必要な場合は、LEDビジョン大阪へお問い合わせください。

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