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さまざまな場所で見かけるデジタルサイネージですが、「屋外に設置したい」と考えている方も多いと思います。
デジタルサイネージは視認性が高く、屋外でも効果的なプロモーションが可能です。
しかし、屋外環境は屋内に比べて外的要因の影響を受けやすいため、適切な対策を講じなければ故障や劣化のリスクが高まります。
そこで今回の記事では、屋外でデジタルサイネージを使用する際の注意点と対策について解説します。
デジタルサイネージを屋外に設置するリスク
屋外に設置したデジタルサイネージは、屋内と比べて厳しい環境にさらされることになります。
そのため、屋外に設置することで、どのようなことが起こりやすいのかを事前に知っておくことが大切です。
ここでは、デジタルサイネージを屋外に設置するリスクを紹介します。
防水・防塵対策の影響
屋外に設置するデジタルサイネージは、雨や砂ぼこりといった自然の影響を受けやすくなります。
そのため、防水・防塵性能が不十分な機器では、内部に水や異物が侵入し、故障につながる恐れがあります。
特に、製品の保護性能を示す「IP(Ingress Protection)規格」の等級が低いものは、屋外での使用には不向きです。
一般的には、屋外設置には「IP65」以上の等級がある製品が安心とされています。
高温・直射日光による影響
直射日光が当たる場所では、ディスプレイの表面温度が上昇し、液晶の黒化現象や内部部品の劣化を引き起こす可能性があります。
特に夏場の高温環境では、冷却機能が備わっていない機器は故障しやすくなります。
衝撃や破損のリスク
屋外では、風で飛ばされた物や故意の破壊行為によってディスプレイが破損するリスクがあります。
また、強化ガラスを使用していない場合、ガラスの破片が飛散して二次被害を引き起こす恐れもあります。
内部機器の劣化
防塵フィルターが目詰まりすると内部の空気循環が悪化し、温度上昇や結露の原因となります。
その結果、電子部品の劣化や故障が早まる可能性があります。
デジタルサイネージを屋外に設置する際の対策
次に、デジタルサイネージを屋外に設置する際の対策を紹介します。
できる限りの対策をおこなうことで、デジタルサイネージの寿命を伸ばすことにつながりますので、ぜひ試してみてください。
屋外専用モデルを選ぶ
デジタルサイネージは、「屋内用」と「屋外用」で設計や性能が大きく異なります。
耐候性・防水性・防塵性に優れた屋外用を選ぶことで、長期間の安定稼働と安全性を確保できます。
しかし、屋内用のデジタルサイネージを屋外に設置すると、一時的には動作しても故障につながるおそれがあるので注意が必要です。
防水・防塵性能を確認する
屋外にデジタルサイネージを設置する際は、雨や砂ぼこりといった外的要因から機器を守ることが重要です。
そこで注目したいのが製品の「IP等級(保護等級)」です。
これは、外部からの固形物や水に対する保護レベルを数値で示したもので、屋外利用の場合は「IP44以上」、できれば「IP54」「IP55」が目安とされています。
冷却機器を設置する
屋外に設置するデジタルサイネージでは、防水・防塵対策に加え、高温や直射日光による故障リスクにも注意が必要です。
気温が高くなる夏場はもちろんのこと、春や秋でも太陽の角度によってはディスプレイの正面に長時間日光が当たり、内部に熱がこもりやすくなります。
こうした熱の蓄積は、画面のブラックアウトや内部機器の故障といったトラブルを引き起こす原因になります。
これを防ぐためには、冷却ファンや空調設備の導入が効果的です。
さらに、日差しを遮る遮熱パネルや日よけの設置なども、機器の寿命を延ばすうえで有効です。
定期的なメンテナンス
屋外に設置したデジタルサイネージを長く使い続けるには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
とくに重要なのが、防塵フィルターの清掃や交換です。
フィルターが詰まると内部の空気循環が妨げられ、熱がこもりやすくなったり、基板や電源部にホコリが溜まってショートの原因になることもあります。
また、「内部の冷却ファンが正常に動作しているか」、「電源部に異常な発熱がないか」など、内部の点検や清掃を定期的に行うことで、トラブルを早期発見できます。
まとめ
屋外のデジタルサイネージは、風雨や直射日光、粉塵など過酷な外的環境にさらされるため、機器選びと設置の仕方が重要なポイントとなります。
何気なくデジタルサイネージを設置してしまうと、故障や寿命の短縮につながりかねません。
今回紹介した内容を意識することでトラブルを未然に防ぎ、長期間にわたって安定した運用が可能になります。
弊社、LEDビジョン大阪では、屋外環境に適したデジタルサイネージの選定から設置・運用までトータルで対応しております。
屋外へのデジタルサイネージの設置を検討している方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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