目次
- インターネットを通じてコンテンツを配信できるデジタルサイネージは、便利で柔軟な情報発信ツールとして多くの現場で活用されています。
- デジタルサイネージで想定されるセキュリティリスク
- デジタルサイネージを安全に運用するための対策
- まとめ
インターネットを通じてコンテンツを配信できるデジタルサイネージは、便利で柔軟な情報発信ツールとして多くの現場で活用されています。
しかしその一方で、外部からの不正アクセスやマルウェア感染といったセキュリティリスクが潜んでいることも事実です。
デジタルサイネージを運用する場合、このようなセキュリティリスクへの対策が必要不可欠です。
本記事では、デジタルサイネージに関わる主なリスクと、未然に防ぐための具体的な対策について解説します。
デジタルサイネージで想定されるセキュリティリスク
インターネットに接続している以上、どのようなトラブルがいつ生じるかは誰にもわかりません。
そのため、事前にどのようなリスクがあるのかを把握しておくことが大切です。
ここでは、デジタルサイネージで考えられるセキュリティリスクを紹介します。
不正アクセスによるコンテンツの書き換え
インターネットに接続されたサイネージ機器には、外部からのアクセス経路が存在します。
管理や設定が不十分な場合、管理画面に侵入されて表示中の映像が第三者の意図する内容にすり替えられる恐れがあります。
予想外の映像が表示されると、企業イメージを損なうだけでなく、ブランドへの信頼も失いかねないため注意が必要です。
ウイルス・マルウェアの侵入
USB経由やネットワークを介して、マルウェアやスパイウェアが混入するリスクもあります。
感染が広がれば、サイネージ端末だけでなく、社内の他のシステムにも影響を及ぼす危険性があります。
サイバー攻撃や情報漏洩
デジタルサイネージのCMS(コンテンツ管理システム)がクラウド上で運用されている場合、「DDoS攻撃」や「SQLインジェクション」といったサーバー攻撃の対象になることがあります。
DDoS攻撃は、サーバーに大量のリクエストを送りつけ、サービスを一時的にダウンさせる攻撃です。
一方、SQLインジェクションとは、Webフォームなどの入力フィールドに悪意のあるSQL文を挿入し、データベースへの不正アクセスや改ざんを試みる手法です。
運営するCMSのログイン情報やユーザーの個人情報を扱う場合は、より厳重な対策が必要です。
管理不足による人的ミス
セキュリティの多くは「ヒューマンエラー」によって破られます。
たとえば、初期パスワードを変更していないまま運用したり、管理端末にウイルス対策ソフトが入っていなかったりと、管理体制の甘さがトラブルの原因になることも意外と多くあります。
デジタルサイネージを安全に運用するための対策
ここからは、デジタルサイネージを安全に運用するための対策を紹介します。
パスワード管理とアクセス権限の見直し
CMSやSTBなど、デジタルサイネージを動かすために必要なシステム・機器の初期パスワードは必ず変更し、複雑な文字列を設定しましょう。
また、管理者権限を持つアカウントを必要以上に増やさず、業務に必要な範囲だけアクセス権限を設定するのが基本です。
ソフトウェアとファームウェアの定期更新
端末やCMSには、セキュリティパッチやバグ修正が含まれたアップデートが定期的に提供されます。
アップデートを放置して古いバージョンのまま使用すると、脆弱性を突かれるリスクが高まります。
定期的に更新して、最新の状態を保つようにしましょう。
専用ネットワークの構築
業務用のインターネット回線や社内LANとは別に、サイネージ専用のネットワークを構築することで、万が一のトラブルが他のシステムに影響するのを防げます。
あわせて、「VPN」の利用や「ファイアウォール」によるアクセス制限を設けることで、より安全な運用が可能になります。
まとめ
インターネットに接続されている「ネットワーク型のデジタルサイネージ」を導入する以上、サイバー攻撃や内部ミスといったセキュリティリスクは常に存在します。
実際に、不正アクセスやマルウェア感染などによるトラブルはさまざまな企業で生じており、対策を怠れば企業の信頼を損なう可能性もあります。
LEDビジョン大阪では、サイネージ導入時のセキュリティ設計や運用面のサポートも含め、安心してご利用いただける体制を整えています。
「何から始めればいいか分からない」といったご相談にも対応しておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。
LED VISION OSAKAの詳細はこちらから>>