目次
デジタルサイネージを無線接続(ネットワーク経由)で運用する場合、電波干渉による通信不安定や表示遅延などの問題が発生することがあります。
特に、複数の無線機器を接続している環境や障害物の多い場所では、電波干渉のリスクが高まります。
電波干渉が発生すると表示の遅延や通信の不安定化など、効果を損なう原因となるため注意しなければなりません。
そこで今回の記事では、デジタルサイネージにおける電波干渉の対策方法について詳しく解説します。
電波干渉を抑えるための対策方法
デジタルサイネージを無線で運用する際に通信トラブルが起きやすいのは、意図せず他の機器と電波が干渉している場合です。
ここでは、現場でできる具体的な対策を紹介します。
周波数帯を切り替えて混信を回避する
Wi-Fiで最もよく使われているのは2.4GHzですが、この帯域はBluetooth機器とも重なるため干渉が発生しやすい傾向にあります。
一方、5GHzは通信機器以外での使用が少なくチャンネル数も多いため、より安定した接続が期待できます。
ただし、5GHzは通信距離が遠いと電波が弱くなる性質を持つため、どちらが適しているかは状況に応じて異なります。
両方試してみて、安定していると感じる周波数帯を選びましょう。
障害物の少ない設置位置を選ぶ
電波は、物理的な遮蔽物(しゃへいぶつ)に大きな影響を受けます。
特に、鉄製の什器やコンクリート壁、厚みのある間仕切りなどがあると電波が反射・減衰し、通信が不安定になります。
デジタルサイネージとルーターはできる限り直線上に設置し、間に障害物が入らないような位置関係を意識することで、通信環境を改善しやすくなります。
中継機の設置で電波の届きにくさを改善する
設置場所がルーターから離れている、または壁や柱が多く電波が届きにくいという場合には、中継機の導入も検討しましょう。
中継機は、ルーターからの電波を受信して中継することで通信範囲を広げたり、電波の弱いエリアをカバーしたりする役割をもっています。
とくに広い施設や複雑な間取りの店舗では、1台のルーターだけでは安定した接続が難しいケースもあります。
中継機を適切な場所に設置することで、通信が不安定な場所でも良好な通信環境を確保しやすくなります。
周囲の無線機器との距離を保つ
近年、オフィスや店舗にはたくさんの無線機器があります。
そこで、デジタルサイネージと無線機器との距離を可能な限り離し、電波の発信源同士が干渉し合わないようにするのも効果的です。
デジタルサイネージ側に接続しているアンテナの角度を調整し、特定方向への通信効率を高めるとさらに安定性が向上します。
まとめ
デジタルサイネージを無線で運用する際のトラブルとして、電波干渉や通信不良はよくみられるものです。
しかし、電波が届かずに映像を配信できないとなれば機会損失に繋がる可能性もあり、安定した通信環境を整えることは必須となります。
デジタルサイネージの電波干渉や通信の不安定さでお困りであれば、LEDビジョン大阪までご相談ください。
経験豊富な専門スタッフが対応いたしますので、適切なデジタルサイネージの設置・運用が可能です。
ぜひ以下のリンクから詳細をご確認ください。
LED VISION OSAKAの詳細はこちらから>>