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これまでデジタルサイネージは有線LANやUSBメモリでの運用が一般的でしたが、Wi-Fiやモバイルネットワークなどの無線接続を導入するケースも増えています。

無線接続は設置の自由度が高く、より柔軟に運用できるという大きなメリットがあります。

しかし、無線接続にはデメリットとなる部分もあり、良い部分とそうでない部分の両方を知った上で導入することが大切です。

本記事では、デジタルサイネージの無線接続について、方法や導入時の注意点を紹介します。

デジタルサイネージの無線接続とは?

デジタルサイネージにおける「無線接続」とは、Wi-Fiやモバイルネットワーク(4G・LTEなど)を使って、コンテンツ配信や遠隔管理を行う方式を指します。

「ネットワーク型デジタルサイネージ」とも呼ばれており、USBメモリの差し替えや有線接続による煩雑な作業なしで、ネットワーク経由でコンテンツの更新をリアルタイムに行うことが可能になります。

ネットワーク型デジタルサイネージは、サイネージ本体をルーターやアクセスポイントに接続して運用するため、設置場所の制限が減り、さまざまな場所に柔軟に展開できるのが大きな特徴。

特に、有線LANを通すのが難しい場所や、短期イベントでの利用などには大きなメリットがあります。

また、クラウド型の配信システムと連携すれば、離れた場所から複数拠点のサイネージを一元管理することも可能になります。

以下の記事で、スタンドアロン型とネットワーク型の違いについて詳しく解説しています。あわせてご覧ください。

関連記事:スタンドアロン型とネットワーク型の違い|メリット・デメリットも解説

無線接続のデジタルサイネージを導入する際の注意点

デジタルサイネージを無線接続で運用する場合、スムーズな設置・運用のためにいくつか注意したいポイントがあります。

ここでは、無線接続のデジタルサイネージを導入する際の注意点を3つ紹介します。

電波環境を事前に確認する

無線接続は便利な反面、設置場所の電波状況によって通信が不安定になるリスクもあります。

特に人の出入りが多い商業施設や、金属製の壁や機器が多い場所では、電波干渉によってデータ転送が途切れる可能性もあります。

導入前には必ず通信テストを実施して、必要であればWi-Fi中継機やメッシュルーターの導入も検討しましょう。

セキュリティ対策を徹底する

無線ネットワークは外部からの侵入を受けやすいため、適切なセキュリティ設定が不可欠です。

具体的には、以下のような対策が効果的です。

  • WPA2以上の暗号化方式を使用する
  • SSIDを非公開にする
  • IPアドレス制限をかける

また、クラウド型システムを使用する場合は、管理者権限や二段階認証の設定も忘れずに行いましょう。

通信トラブルに備える

通信障害が発生すると、画面が真っ黒になるなどのトラブルの可能性があります。

そこで、通信トラブルの対策としては、あらかじめ端末本体にコンテンツをローカル保存できるタイプのプレーヤーを選ぶのが有効です。

もしくは、自動で再接続してくれる機能を備えた機器を導入するのもよいでしょう。

複数拠点で運用する場合は、遠隔でステータス確認ができる管理機能の有無も確認しておくと安心です。

まとめ

デジタルサイネージの無線接続は、設置の自由度が高く、配線工事の手間やコストを削減できるのが大きなメリットです。

特にイベント会場や仮設スペース、配線が難しい場所などでは、無線接続による柔軟さが効果を発揮するでしょう。

一方、通信の不安定さや障害などの懸念もあるため、安定的に使える環境を整えることが大切です。

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